三軒茶屋駅は東急東横線と東急世田谷線の2路線が接続している。世田谷線出口から線路の北側に沿って50mほど西に進むと「目青不動尊」の標柱が目に飛び込んでくる。江戸五色不動の「ブルー」担当だ。
参道正面にある青がかった屋根が不動堂。本尊の不動明王像は慈覚大師円仁作と伝わる秘仏である。元は麻布にあった「正善寺」から名称変更された「観行寺」にあったものだが、明治15年(1882年)に廃寺となった際に最勝寺に持ち込まれた。
教学院会館という催事場が併設されており、葬儀などで使われているという。
不動堂前の石畳に沿って進むと、鬱蒼とした木々の合間に本堂がある。
教学院は慶長9年(1604年)に江戸城内紅葉山(江戸城西の丸に隣接した小山)で創建されたと伝わる。その後、赤坂三分坂への移転を経て、寛永8年(1631年)に青山南町4丁目に移転した。明治15年(1882年)に不動明王が教学院に移されてからは、「青山のお閻魔さま」とも称された。現在地には明治41年(1908年)に移転してきた。
本堂の本尊は阿弥陀如来で、恵心僧都の作と伝わる。
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