第一番霊場の大山寺は丹沢大山国定公園内、大山の山腹にある。ケーブルカーで大山寺駅まで行けばそこから数分歩けば大山寺にたどり着くが、今回は大山山頂まで徒歩で登山し、下るときに大山寺に寄ることとした。その道中の模様についてはこちらの大山街道歩き旅で紹介している。
麓のケーブルカー駅までは「こま参道」という参道が伸びており、その手前には第一番霊場の案内と三十六童子の一人・矜羯羅童子の像が置かれていた。
大山山頂を経由して大山寺へ。関東三十六不動札所の第一番霊場の案内がある。
大山寺は天平勝平7年(755年)に良弁僧正により開山したと伝わる。良弁は奈良東大寺を開山した人物として有名だが、晩年に大山に登山した際に不動明王が現れたことから、この地に伽藍を設け、不動明王像を本尊として聖武天皇の勅願寺として開創したという。
建久3年(1192年)には戦勝祈願として源頼朝が太刀を奉納したと伝わり、以降大山を参拝の際に太刀を担いで登る「納め太刀」の風習が広まった。江戸時代には徳川家康、家光、春日局などの信仰も篤く、江戸町民の参拝も増加し、全盛期を迎える。
明治初年の廃仏毀釈の流れから、本堂や伽藍の多くは暴徒により破壊されてしまったが、日本各地から寄進を集め、難工事の末、明治18年(1885年)には本堂が再建された。
霊場
雨降山 大山寺 大山不動尊
所在地:神奈川県伊勢原市大山724
三十六童子:矜羯羅童子(こんがらどうじ)
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