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2024/10/06

【歩き旅】北国街道 Day6 その①


野尻湖畔の朝。黒姫山に一礼して本日の歩きをスタートさせる。


野尻宿を通過していく。左手に「明治天皇野尻御前水」の碑が建っている。北陸巡行でここの井戸水が御膳水として提供された。


野尻宿本陣跡には標柱のみが建っている。説明なども特にない。


野尻宿は貞享4年(1687年)頃は、戸数70軒の規模。弘化4年(1847年)の善光寺地震で143戸の倒壊、さらに1848年(嘉永元年)、明治2年(1869年)、明治25年(1892年)には大火に見舞われた。そのため、当時の様子が伺えるようなものは殆ど残っていない。


その先に右手に野尻宿の説明板があった。


安養寺は元和4年(1718年)中興の寺。佐渡から輸送された金銀は3日ほどかけて、寺の境内にある御金蔵(おかねぐら)まで運ばれ、翌日牟礼の金附場へと運ばれた。


安養寺の隣は真光寺。上杉謙信の家臣である長尾政景の墓がお堂の裏手にあるという。墓は当初野尻湖畔に設けられたが、墓の前を馬で通過する際に落馬が相次いだため、この場所に移動したという。


宿場を抜けると、道は大きくカーブしながら野尻坂峠を越える。


峠を降りると野尻トンネルの脇に出て、国道18号に合流する。


国道18号を北上していくと、右手に細い道があるのでそちらに突入する。妙高山が聳えている。


スノーシェード赤川1号・2号をくぐっていく。この先旧道は右に曲がり集落に入っていき、赤川一里塚跡の標柱などがあるようだが、おそらく曲がりそこねて道なりに進んでしまった。


しなの鉄道北しなの線の北国街道架道橋をくぐった先に、関川を越える鉄製の一之橋。その横に架かる太鼓橋がかつての一之橋を復元したもので「長寿橋」と命名されている。これを越えて長野県から新潟県に突入する。


関川関所跡の敷地には、関所を再現した建物や、道の歴史館、食事処などがある観光スポットとなっている。ここに来るまで通行人や車通りはほとんどなかったが、関所には観光客が数人いた。


関川関所は信州と越後の境に位置した関所で、延享2年(1745年)には全国53の関所のうち、「重き関所(重要な関所)」の20関の1つに数えられていた。加賀藩などの大名行列で利用されるだけでなく、佐渡金山からの金銀輸送路でもあったため重要な関所とされたようだ。

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