気の向くままにつらつらと。

歩きや自転車で巡った様々な場所を紹介します。ついでにその土地の歴史なんかも調べてみたりしています。

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2013/05/20

名所江戸百景 -近像型構図について-


名所江戸百景を語る上で外せないのが、「近像型構図」というキーワード。 名所江戸百景の作品群を眺めてみると、その独特な構図が浮き彫りになる。 その顕著な例を以下に並べてみた。 左は「水道橋駿河台」、右は「日本橋江戸ばし」である。 どちらの絵も、手前に大きく物体が置かれ、奥に町並みが描かれている。 このように手前と奥のものを極端に書き分ける「対比の構造」こそ、名所江戸百景作品の特徴である。 名所江戸百景では、近像型構図を取り入れている作品が約50作品ある。 ここでこの構図について疑問に思うことがある。 ①なぜ広重はこの表現手法...