秩父三十四カ所巡礼の旅 Day5の④ 〜峠とトンネルと地蔵と石段を越える〜
巡礼街道ではなく巡礼「海」道とは言えど、ここは海無し県で有名な埼玉である。
なぜこの道がこのような愛称で呼ばれるようになったかは分からないが、荒々しくも雄大な川の流れに海を感じたのだろう。
薄川(すすきがわ)はヤマメの渓流釣りでも有名な川。未舗装路に入ってから竹やぶを抜けると、丁寧に整備された木橋があるのでこれを渡り薄川の対岸へ。川幅はそれなりに広く、僅かながら「海」感が滲み出ていた。
橋を渡るとややキツい登り坂となる。そのまま登ると県道279号に出る。
ここからは峠越えの道となる。その入口である坂戸の集落には馬頭尊と文政12年(1829年)の秩父坂東西国四国供養塔が置かれている。
石碑の奥は小さな墓地となっているが、その脇に「竹内いしの墓」という説明板があった。ざっくり人物紹介すると、両親への孝行ぶりが素晴らしいということで緑綬褒章を授受した女性だという(参考:埼玉ゆかりの偉人/検索結果(詳細)/竹内...