気の向くままにつらつらと。

歩きや自転車で巡った様々な場所を紹介します。ついでにその土地の歴史なんかも調べてみたりしています。

※当サイトに掲載されている内容は、誤植・誤り・私的見解を大いに含んでいる可能性があります。お気づきの方はコメント等で指摘して頂けると嬉しいです。

©こけ
Powered by Blogger.

気の向くままにつらつらと。

2018/01/27

【歩き旅】大山街道 Day5 その③ 〜下鶴間宿のいま〜


大和市下鶴間ふるさと館は旧小倉家の母屋と土蔵が復元されており、その外側には高札場も設置されている。旧小倉家は安政3年(1856)年建築の商家造りで雑貨商を営んでいた。母屋は木造銅板葺、入母屋造り、四間取り で造られている。下鶴間宿唯一の宿場町時代の遺構である。 その先、下鶴間不動尊へ上がる階段が伸びる。その入口にある「不動尊」と書かれた石碑は、寛保3年(1743年)に建てられたものであり、かつては不動明王が上に乗っていたのだが風化で殆ど失われている。 階段を上ると不動堂がある。中に安置されている不動像の中から発...

2018/01/24

【歩き旅】大山街道 Day5 その② 〜境界をゆく〜


長津田宿を発ちしばらく進むと、何度目かの国道246号。この道沿いに進んでいくと、左側の森の中から子供の声が。バーベキュー場とアスレチックを併設する「フィールドアスレチック横浜つくし野コース」に集まっているようだ。 旧道はその先の宇佐美石油の脇に入る細い道である。この道が東京都と神奈川県の堺になっている。この細い道は国道246号を挟んで反対側にあるので、少し戻って歩道橋で渡る。住宅街の間を縫うように坂を上ると見晴らしの良い場所に出る。 ここは左右を崖に挟まれており、その形状から通称「馬の背」と呼ばれる。町田市街を一望でき、天気の良いときには大山を臨むこともできる景勝地である。 東急田園都市線すずかけ台駅を越えると、南つくし野こうま公園がある。馬の背にちなんでなのか馬のオブジェもあったりする。 この先国道246号沿いは左手に東京工業大学すずかけ台キャンパスが広がる。その先右手に町田南つくし郵便局があり、その脇に町田道祖神があったようだが確認しそびれてしまった。 町田道祖神から国道を挟んで反対側にあるのが辻地蔵。...

2018/01/20

【歩き旅】大山街道 Day5 その① 〜長津田宿をゆく〜


この日は青葉台よりスタート。今でこそおしゃれタウンとして名高い青葉台であるが、かつては恩田という地名であった(武蔵国都筑郡恩田村→神奈川県都筑郡田奈村大字恩田→横浜市港北区恩田町)。昭和42年(1967年)の東急田園都市線の青葉台駅の開業と共に、地名も青葉台と改称し駅周辺の開発を進めていった。そのため、青葉台周辺から長津田にかけては、都市開発と道路拡張の影響で旧道が断続的に失われている。 街道は横浜市青葉区田奈町へと差し掛かる。寿光院の墓地内に石塔坂の宝篋印塔と呼ばれるものがあるというが、当時の私は宝篋印塔がどんなものなのか...