気の向くままにつらつらと。

歩きや自転車で巡った様々な場所を紹介します。ついでにその土地の歴史なんかも調べてみたりしています。

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気の向くままにつらつらと。

2019/06/18

【歩き旅】水戸街道 Day5 その② 〜稲吉から石岡へ〜


下稲吉一里塚の先で「稲吉宿入口」の案内標識があるので、それに従って左手に曲がる。 県道197号線との交点に大正5年(1916年)の道標が建っている。「上稲吉ヲ経テ小田北条ニ至ル約四里」「土田市川ヲ経テ石岡町ニ至ル約二里 清水中貫真鍋ヲ経テ土浦町ニ至ル約二里」と刻まれているという。元は現在地より南の丁字路にあった道標である。 稲吉宿はこの辺りから宿場として軒並みが伸びていた。 稲吉宿は万治年間(1658〜61)に成立した宿場で、比較的大規模な土浦宿と府中宿の中間の宿場としての役割を果たしていた。江戸時代後期には1...

2019/06/03

【歩き旅】水戸街道 Day5 その① 〜土浦市内の宿場コンプリート〜


土浦城下に栄えた土浦宿は、土浦城の南東を囲むように広がっている。東海道の掛川宿(掛川城)、岡崎宿(岡崎城)などの城下町と同様に、防衛の目的で桝形を繰り返した複雑な線形をしている。また江戸時代以前から霞ヶ浦を臨む一帯の地域(茨城郡大津郷)は、霞ヶ浦水運の要衝としても栄えていた。 城北町(旧横町)には月読神社が鎮座する。月読命(=勢至菩薩)を祀る神社であるが、土浦周辺には月読に関する寺社が点在している。江戸時代に流行を見せた月待信仰のなかでも、勢至菩薩を祀る二十三夜講が周辺で流行していたことを物語っている。 2015年には...