気の向くままにつらつらと。

歩きや自転車で巡った様々な場所を紹介します。ついでにその土地の歴史なんかも調べてみたりしています。

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気の向くままにつらつらと。

2015/12/14

秩父三十四カ所巡礼の旅 Day6の④ 〜ついに結願!〜


頼母沢の集落を抜けると、山道への入口と案内板が顔を出す。 「札所34番 水潜寺 ここより徒歩約一時間半」という矢印は「熊出没注意」の看板を貫いて急峻な山道を指していた。最後の戦いの場、札立峠に向かう登山道の入口である。 巡礼者の格好をした男性が颯爽と坂を登って行くのを横目に、熊除け用の鈴をかばんに付ける。軽い柔軟運動を済ませ、登山道の利用状況調査のためのカウンターを軽快に鳴らして、眼前の登り坂へと足を運んだ。 「しばらく登り ガンバロー」の標識に誘われて九十九折の山道をひたすら登っていく。先行していた巡礼姿の男性も途中の...

2015/11/30

秩父三十四カ所巡礼の旅 Day6の③ 〜最後の峠へ向けて〜


三十三番寺・菊水寺に到着。 正面に「正大悲殿」の額が掲げられている本堂は、文政3年(1820年)に再建されたもの(大悲殿は観音菩薩が祀られている建物を指す)。入母屋造りの建物に菊水の紋がよく映えている。 写真に収めるのを忘れてしまったが、境内には県内最古と言われる寛保年間の芭蕉句碑「寒菊や こぬかのかかる 臼のはた」がある。 ここまでくれば最後のひと踏ん張り、意気揚々と34番寺を目指す。 桜井橋までの区間はところどころ旧道が残されており、旧道のうねうねとした線形を楽しむことができる。桜井橋はかつて現在よりも少し上流に位置...

2015/11/12

秩父三十四カ所巡礼の旅 Day6の② 〜般若に誘われて〜


32番寺・法性寺の山門では般若が大迫力で出迎えてくれる。 山号「般若山」を冠する法性寺は、秩父巡礼の歴史を語る上でも欠かせない「長享二年札所番付」が奉納されているなど、非常に重要な寺院となっている。 境内は紅葉の色づき始めで、緑から赤までのグラデーションが非常に雅であった。色づいた木々の向こう側には、舞台造りの観音堂がちらちらと見え隠れしている。 観音堂は宝永4年(1707年)建立で、本尊である聖観世音菩薩は行基菩薩の作と言われている。 観音堂の裏側は岩が削られたようにくぼみがある。ここには多数の石碑や墓石とともに地...

2015/10/20

秩父三十四カ所巡礼の旅 Day6の① 〜大日峠を越えて〜


秩父巡礼の旅も6日目となる。西武秩父駅7:35発の小鹿野線小鹿野車庫・栗尾行きバスで、終点の栗尾で下車。ちなみに終点で降りたのは私だけ。本日はここから34番寺まで一気に攻めたいと思う。 栗尾バス停前の馬頭観音と千手大士碑に今日の無事を祈願し、歩を進める。 石碑群の隣には十一面観音堂。中に十一面観音が祀られているのだろうが、確認することはできなかった。 十一面観音は病気治癒を祈願して祀られることが多く、往時から人気の高い観音であったそうだ。 畑の脇には「得大勢至尊」の石碑。得大勢至尊は勢至菩薩のこと。庚申講とな...