気の向くままにつらつらと。

歩きや自転車で巡った様々な場所を紹介します。ついでにその土地の歴史なんかも調べてみたりしています。

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気の向くままにつらつらと。

2015/11/30

秩父三十四カ所巡礼の旅 Day6の③ 〜最後の峠へ向けて〜


三十三番寺・菊水寺に到着。 正面に「正大悲殿」の額が掲げられている本堂は、文政3年(1820年)に再建されたもの(大悲殿は観音菩薩が祀られている建物を指す)。入母屋造りの建物に菊水の紋がよく映えている。 写真に収めるのを忘れてしまったが、境内には県内最古と言われる寛保年間の芭蕉句碑「寒菊や こぬかのかかる 臼のはた」がある。 ここまでくれば最後のひと踏ん張り、意気揚々と34番寺を目指す。 桜井橋までの区間はところどころ旧道が残されており、旧道のうねうねとした線形を楽しむことができる。桜井橋はかつて現在よりも少し上流に位置...

2015/11/12

秩父三十四カ所巡礼の旅 Day6の② 〜般若に誘われて〜


32番寺・法性寺の山門では般若が大迫力で出迎えてくれる。 山号「般若山」を冠する法性寺は、秩父巡礼の歴史を語る上でも欠かせない「長享二年札所番付」が奉納されているなど、非常に重要な寺院となっている。 境内は紅葉の色づき始めで、緑から赤までのグラデーションが非常に雅であった。色づいた木々の向こう側には、舞台造りの観音堂がちらちらと見え隠れしている。 観音堂は宝永4年(1707年)建立で、本尊である聖観世音菩薩は行基菩薩の作と言われている。 観音堂の裏側は岩が削られたようにくぼみがある。ここには多数の石碑や墓石とともに地...