気の向くままにつらつらと。

歩きや自転車で巡った様々な場所を紹介します。ついでにその土地の歴史なんかも調べてみたりしています。

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気の向くままにつらつらと。

2021/06/20

【雑記】電柱番号から見える少し昔の風景


地名は淘汰される世の中には「無用になった地名」が存在する。そもそも地名というのは、その地域・地区・集落などを同定するために使われた名前で、時代の流れや利便性により変更・淘汰が繰り返されるものであり、これは必然である。かつて「江戸」と呼ばれた地域は、新しい時代の幕開けと共に「東京」と改められた。街道の分岐点に形成されていた「内藤宿」が正式に「内藤新宿」として整備されたが、いつしか短縮して「新宿」という呼称が定着した。明治時代になるとそれまで存在していた自然村の大規模な統廃合が行われた。明治21年(1888年)に71,314あった村々は...

【歩き旅】山の辺の道 Day2 その④


南都鏡神社に立ち寄る。鏡神社は佐賀県唐津市に本社を構えており、天平・天平神護年間に福智院に勧請された。現在地には大同元年(806年)に新薬師寺の鎮守社として移設され、延享3年(1746年)には春日大社の本殿第三殿が譲渡された記録が残っている。明治の神仏分離によって、新薬師寺から独立した形で現在に至っている。鏡神社の隣には新薬師寺。奈良時代に官立寺院として創建されたものとされるが、天平19年(747年)に聖武天皇の后である光明皇后によって建立されたという記録も残る。国宝の本堂は奈良時代の現存する遺構として貴重であり、七間のうち中央の三...