気の向くままにつらつらと。

歩きや自転車で巡った様々な場所を紹介します。ついでにその土地の歴史なんかも調べてみたりしています。

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気の向くままにつらつらと。

2018/05/27

【歩き旅】大山街道 Day7 その④ ~大山参道の坂を上る~


三の鳥居をくぐって、ついに大山阿夫利神社参道へ。江戸火消しいろは48組のうち、京橋あたりを担当していた「せ組」が建てたことから「せ組の鳥居」とも呼ばれる。 このあたりは小字を新町といい、寛文6年(1666年)に発生した大洪水の被害のため、子易村との土地交換を元に作られた町である。 新玉橋で鈴川を渡ると小字別所町。このあたりから鈴川に沿って門前町が続いていく。 門前町には旅館が多数並ぶ。その旅館の敷地を囲うように名前が刻まれた玉垣が並んでいるのが少々異質かもしれない。 大山の旅館の多くはいわゆる「宿坊」であり、神...

2018/05/14

【歩き旅】大山街道 Day7 その③ ~上粕屋・子易~


上粕屋神社に立ち寄る。天平年間に大山寺開創の僧、良弁僧正が山王社をこの地に勧請したことに始まるとう説や、大同・弘仁年間に近江の日吉神社を勧請したとも言われる。鳥居にかかる赤い紙垂(しで)が印象的。 御神木のケヤキは風格がものすごい。向こう側が見える穴と味のあるコブが、これまで重ねてきた年月と存在感を感じさせてくれる。 街道に戻ると、上粕屋神社の参道へ続く道との分岐点、千石堰用水沿いに石仏が並んでいる。一番右のものは台の道標と呼ばれ、「上り大山道 下り戸田道 寛政十一年」と刻まれている。真ん中の享保6年(1721...

2018/05/10

【歩き旅】大山街道 Day7 その② ~矢倉沢往還と分かれ道灌と再会する~


糟屋宿を抜けて、丸山城址に立ち寄る。丸山城は鎌倉時代の築城とされており、糟屋左衛門尉有季の居館跡とされている場所。扇谷上杉定正の居館・通称「糟屋館」 がこの地にあったという説もある。糟屋館は前回のエントリーで紹介した太田道灌暗殺の地であるが、決定的な証拠は出土していないようである。 現在は丸山城址公園として整備されているが、土塁などの遺構がしっかりと残っている。かつての城域は高部屋神社あたりまで広がっていたとも言われており、かなりの規模の城郭だったようだ。 街道に戻り下糟屋の交差点で国道246号を突っ切る。その...

2018/05/04

【歩き旅】大山街道 Day7 その① ~糟屋宿へ~


7日目の本日は小田急線愛甲石田駅よりスタート。南毛利村愛甲と成瀬村石田の境界付近にできた駅のためこの名前となった。現在でも厚木市と伊勢原市の境である。 小田急線を踏切で越え久々に国道246号に合流する。しばらく国道沿いを歩けば天正2年(1574年)開山とされる浄心寺がある。山門は葦葺き屋根で趣があるが、全面的に最近改修されたようで、建物等は真新しい雰囲気だった。 石田の交差点で国道246から離れ用水路を越える。進行方向右手が崖のように切り崩されている場所に道祖神が置かれていた。周りには五輪塔が分解されたような石...