気の向くままにつらつらと。

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2022/02/25

【巡礼記】関東三十六不動尊 第二十四番 飛不動尊



第23番の橋場不動尊から西に向かって30分ほど歩く。都道462号線(国際通り)から少し東側の住宅街の一角に、飛不動尊が鎮座している。奉納提灯と幟が目印。


飛不動尊こと正宝院は享禄3年(1530年)に正山上人によって開山された。修験道の聖地・大峰山にて修行後に諸国巡業を行っていた折、ここ竜泉にて村人に宿を借りた。そこで不動明王の加護である龍の夢をみたことから不動明王を建造し、正法院を建立した。

創建間もない頃、本尊の不動明王が大峰山へ持ち出されている間、寺に村人が集まり分身に祈願していると、不動明王が一夜にして竜泉まで飛んで帰ってきたという。この伝説から「飛不動尊」と称されるようになった。この出来事から、旅の安全や災難や厄を飛ばすと言われ、近年では航空の安全にご利益があるということで、パイロットや客室乗務員などの航空関係者が多く訪れるという。JAXAの小惑星探査機「はやぶさ」の通信が途絶えた際、プロジェクトリーダーである川口淳一郎氏が飛不動を参拝したところ、そのすぐ後にはやぶさから電波を受信し、2010年には無事に地球への帰還を果たしたという逸話もある。


境内には下谷七福神の一つである恵比寿神が祀られている。昭和52年(1977年)から7つの寺社が揃って御開帳を始め、下谷七福神がスタートした。すべての寺社が狭い範囲に収まっているので、1時間ほどで巡ることができるという。


カウンター付きのお百度石が設置されていた。確かにお百度参りは何回目かわからなくなることが多そうなので、これは非常に便利。

飛不動で授与される「飛行護」は、飛行機が「落ちない」ことにかけて受験に「落ちない」ように合格守とする人も多いという。さらには「よく飛ぶ」ことから、ゴルフ上達祈願にもなるという。多方面への信心を集めていることもあり、小さい寺院ながら参拝客がそれなりにいたのも特徴的だった。

霊場

龍光山 三高寺 正寶院 飛不動尊
所在地:東京都台東区竜泉3-11-11
三十六童子:法守護童子(ほうしゅごどうじ)

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