気の向くままにつらつらと。

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2013/08/19

桜稲荷神社 〜蔵前橋通りさんぽ②〜



蔵前橋通りを移動中、首都高のほど近くに狭小神社を発見した。
近づいてみると幟も立っており、しっかりと管理がされているような雰囲気。
鳥居には「櫻稲荷神社」の文字が刻まれていた。

中を除くと、狭い路地の奥に本殿が鎮座(?)していた。


昭和59年に記された桜稲荷神社縁起の概要は以下の様な感じ。

大正12年の東京大震災以来、藤堂家にあった稲荷神社が荒廃状態にあった。
これを案じた岡本悟一氏が世話人となり、昭和3年に桜稲荷神社としてこの地に奉じた。
その後太平洋戦争によって一度消失するも有志によって再建され、概ね今の姿になる。
祀られているのは伏見稲荷大明神。(要約) 
とのことである。

ここで出てくる「藤堂家」は、おそらく江戸期にこの地に屋敷を構えていた「藤堂佐渡守」の系譜を指していると考えられる。
藤堂佐渡守は、津藩から別れた久居藩を治め、五万三千石の石高であった。

道を挟んで南側には津藩の藤堂和泉守の上屋敷が構えられており、こちらは現在の「神田和泉町」の由来ともなっている。
当時はこちらのほうがこの地で優位であったと考えられるので、もしかしたら上記の藤堂家は藤堂和泉守の家系かもしれない。

私が写真を撮っている間にもスーツを着たおじさんが拝んでいった。

寺社は地元に根付いてこそのものであることを、改めて感じさせられた次第である。


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