江戸時代の年号を覚えたい その①
「歴史と散歩とポタリング」というブログタイトルの癖に、当方の歴史知識は中学時代に義務教育で学んだところで停滞している。高校大学と理系街道をゴリゴリにまっしぐらしてしまったため、その間は歴史に触れる機会などほとんどなく、それは最近まで続いた。
最近街道散歩をするようになって、町中に「年号」が溢れていることに気がついた。ただ如何せん歴史知識が足りない故、その年号が示している年代がわからない。知っている年号に出会っても、その時代が時系列上のどのポジションに位置するのかが分からない。
すべての年号を覚えるのは大変なので、とりあえず江戸時代の年号をどうにか覚えてみようと試行錯誤してみた。
江戸時代に使われた年号は、
慶長、元和、寛永、正保、慶安、承応、明暦、万治、寛文、延宝、天和、貞享、元禄、宝永、正徳、享保、元文、寛保、延享、寛延、宝暦、明和、安永、天明、寛政、享和、文化、文政、天保、弘化、嘉永、安政、万延、文久、元治、慶応
の36個。
さて、どう覚えようか。
三大改革と文化をおさえる
江戸時代の年号が入っている有名な歴史用語といえば江戸の三大改革。これを軸にして江戸の全体像を捉えよう。
- 享保の改革
八代将軍・徳川吉宗による政策。倹約令や目安箱が有名。
- 寛政の改革
老中・松平定信による政策。倹約令や朱子学以外の学問の禁止を行った。
- 天保の改革
老中・水野忠邦による政策。農民の出稼ぎ禁止、株仲間の解散などを行った。
江戸時代の二大文化も押さえやすい。大衆文化の興りは改革とも強い結び付きがあるため、セットで時代背景を追いやすい。
- 元禄文化
上方を中心に栄えた文化。松尾芭蕉の奥の細道、近松門左衛門の曽根崎心中、尾形光琳による琳派の台頭など。
- 化政(文化・文政)文化
元禄文化が上方中心だったのに対し、化政文化は江戸からの発信も盛んだった。寛政の改革による厳しい統制に反発するように、民衆に明るさを提供する役割を担うものが人気を集めた。
ここまでを時系列にすると、
元禄文化→享保の改革→寛政の改革→化政文化→天保の改革
となる。これで江戸中期の基本となる年号はおさえられたのではないか。
出来事の名前に年号が使われているもの
改革と文化の他に中学の歴史で出来事の通称に年号が含まれているものは、次のようなものがあるので、これを改革・文化と照らしあわせて時系列を覚えてしまおう。
- 安政の大獄
大老・井伊直弼による尊王攘夷派の大量処罰事件。吉田松陰などが処刑され、後の桜田門外の変に繋がる。いかにも幕末だなーという感じがする事件。
江戸期には飢饉が散発的に発生していた。これについては改めて別の機会にまとめようと思う。
幕末の年号を付け加え、ここまでを時系列にすると、
- 飢饉
江戸期には飢饉が散発的に発生していた。これについては改めて別の機会にまとめようと思う。
幕末の年号を付け加え、ここまでを時系列にすると、
(中期)元禄文化→享保の改革→寛政の改革→化政文化→天保の改革→…
→(後期)安政の大獄→…→江戸開城(慶応)
→(後期)安政の大獄→…→江戸開城(慶応)
となる。所々の結びつきは補う必要があるが、中学時代に耳にした年号はほとんど出揃っているはずである。
次回以降、さらにこの繋がりを強固にして年号の時系列を覚えていきたい。
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