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2022/02/03

【巡礼記】関東三十六不動尊 第二番 清瀧不動尊



本日は晴天なり。散歩日和ということで、関東三十六不動尊巡りに出かける。
小田原駅より伊豆箱根鉄道大雄山線に揺られること20分、そこからさらにバスで10分ほど登り道了尊バス停で下車する。

大雄山最乗寺は相模国糟屋荘(現在の神奈川県伊勢原市)生まれの了庵慧明禅師によって開山された曹洞宗の寺院。いくつもの寺院で修行を積んだ後、相模国に帰るが、ある日1羽の大鷲が了庵の袈裟を掴んで山中の松に掛けるという不思議な出来事があった。これを啓示と受け取り、應永元年(1394年)にその山中に最乗寺を建立した。


了庵の弟子だった道了尊者は、了庵が最乗寺を建立する際に近江の三井寺より天狗の姿になって飛んできて、寺院工事の手伝いをするなどしたという。その後了庵がこの世を去ると、天狗の姿で山中に飛び込み、寺の守護神として祀られるようになったという。このような天狗伝説もあり、境内には様々な天狗像が睨みをきかせている。


天狗が履いている「高下駄」も奉納されている。下駄は左右一対揃ろえて役割を果たすことから「夫婦和合」の意味合いがあるとされる。


奥の院へと続く350段の石段は、木々に囲まれて幻想的な雰囲気を漂わせていた。奥の院には道了薩埵の本地仏・十一面観世音菩薩が祀られている。

今回写真をあまりとっておらず、肝心の不動堂やその脇にある洗心の滝を写真に納めるのを忘れてしまった。


大雄山駅まで戻ってきた。駅前には金太郎が熊にまたがりお馬の稽古をしている像があった。金太郎のふる里「足柄山」とあるが、足柄山という山は存在せず、神奈川と静岡の県境にあたる金時山とその北側の連山を総称した呼称として使われている言葉である。

足柄山は金太郎が熊と相撲をとった場所ということで、ブロンズ像が造られた。金時山という山名も金太郎の本名「坂田金時」からとって付けられている。

霊場

大雄山 最乗寺 清瀧不動尊
所在地:神奈川県南足柄市大雄町1157
三十六童子:制吒迦童子(せいたかどうじ)

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