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2022/02/14

【巡礼記】関東三十六不動尊 第十三番 目赤不動尊



東京メトロ南北線・本駒込駅より本郷通りを北に向かい2,3分で目赤不動尊こと南谷寺に到着する。

元和年間(1615〜1624年)に万行律師(万行和尚)が伊勢国の赤目山で修行を重ね、不動明王を授かった。これを携えて諸国を巡った後、下駒込の動坂(現在の東京都立駒込病院の近く)に庵を開いたことに始まったのが南谷寺である。このときは「赤目不動尊」として祀られていたが、寛永5年(1628年)に徳川家光が鷹狩で立ち寄った際、「目黒不動」や「目白不動」にならって「目赤不動」と改称するよう命じられ、現在地を与えられた。


境内に入ると、比較的最近造立したものと思われる六地蔵がお出迎えしてくれる。


江戸市中にある、
・目黒不動 瀧泉寺(関東三十六不動尊:第18番)
・目白不動 金乗院(関東三十六不動尊:第14番)
目赤不動 南谷寺(関東三十六不動尊:第13番)
・目青不動 教学院(関東三十六不動尊:第16番)
・目黄不動 永久寺
・目黄不動 最勝寺(関東三十六不動尊:第19番)
の5色6所を総称して「江戸五色不動」とも呼ぶ。以降訪問することになる各寺院にて少しずつ五色不動の説明はしていこうと思う。


不動堂と本堂は昭和20年(1945年)に戦災によって消失してしまった。現在の不動堂は昭和58年(1983年)に再建されたもの。


本堂は昭和33年(1958年)に再建された。本堂の本尊は阿弥陀如来。


掲示板に安政4年(1857年)の江戸切絵図・東都駒込邊繪圖上での位置が示されている。江戸五色不動のうち「目黒」「目白」「目赤」不動については江戸時代からこの名称での信仰が確認されており、切絵図にも「南谷寺 目赤不動」と記載がある。

霊場

大聖山 東朝院 南谷寺 目赤不動尊
所在地:東京都文京区本駒込1-20-20
三十六童子:伊醯羅童子(いけいらどうじ)

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